バッハ・無伴奏チェロ組曲手持ちリスト



自然の音を聞くような静謐な曲です。
不安や悲しみなど、ネガティブになったときに、
バッハの無伴奏チェロ組曲で癒されています。

現在14枚。

パプロ・カザルズ
1938年


★★★★
(モノラル録音)
歴史的名盤である。
上手くはない。1938年の音だけに音質は悪い。
だけど、古いからこその魅力がこの演奏には詰まっている。
技術力で圧倒させるのではなく、心に響かせて、気持ちを穏やかにさせる暖かな演奏。


ピエール・フルニエ
1960年


★★★★★
ゆったりとして癒される。
聞き終えた時には瞑想を終えたように心が落ち着いてくる。

ピエール・フルニエ
1972年3月2日、4日(ライヴ)

★★★★
1972年。ピエール・フルニエの5度目来日公演のライヴ音源。
ライブだけに不安定な箇所はあるが、
何度も録り直しが効くスタジオ録音にはない魅力がある。
静かで、温かみがあって、心地がよい。
この演奏会に居た人たちは、幸福感に酔いしれたことだろう。


エンリコ・マイナルディ
1954年〜55年


★★★

(モノラル録音)
モノラルでも音は良し。
かつてはLPで10万はした録音らしい。今ではタワーレコードで2500円で売られている。
そんなに高値になるほどなのか?と疑問を感じる素朴さがある。
CD3枚組になるほど演奏時間は長く、非常にゆったりと、分かりやすい。
バッハの無伴奏チェロをじっくりと聞きたい人向きかもしれない。


ダニール・シャフラン
1969〜1974年録音


★★★★★

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集とのセット。
曲によってチェロの残響が大きく変わるのには驚かされる。
通して聞くと音の違いに違和感があるが、それがまた良かったりする。
揺れ動くテンポで自由に伸び伸びと好きなままに弾いた感じの癖のある演奏。
悩んだけど★は5つ。病みつきです。


ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
1993年


★★★

DVD。ロストロポーヴィチの無伴奏チェロソナタの解説が素晴らしい。
風が吹いたような爽やかな演奏は好き嫌いが分かれる(私は苦手)だろうけど、
解説のために買う価値はあった。

アンナー・ビルスマ
1979年

★★

ビルスマの11枚組ボックスより。1回目の録音。
初めて聞いたバッハ・無伴奏チェロ組曲であったが、
この演奏が軽快すぎるからだろう、その時はこの曲の良さが分からなかった。

ヨーヨー・マ
1994〜97年


★★
ヨーヨー・マの2度目の録音。
技術面は凄いのだが、すんなりと聞ける。
上手いのが返って鼻について、私としたら面白みの欠ける演奏だった。


ヤープ・テル・リンデン
2006年


★★★
ブリリアントのバッハ全集(155枚組)より。
良くも悪くも、安心感があって特徴のない、
聞いていうちに非常に落ち着いてくるBGM的な演奏。ながら聴きに最適である。
眠気を誘うこともあって、そのまま眠れば幸せな夢を見れそうだ。


鈴木秀美
2004年


★★★★

SACD。
真面目なバッハ。チェロの息づかいが聞こえてくる素晴らしい演奏。


鈴木秀美
1995年9月


★★★

ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOXより。
イケイケゴーゴーなスピード感。独特なテンポがあった。
個人的には、丁重な2度目の全集の方が好みです。


藤原真理
1982年


★★★
クレスト1000で2枚組で1500円で売られている安いCDなのだが、
これが意外と良かったりする。
自然体で、柔らかく、演奏者の息づかいが聞こえてくる。


トゥイラールト(バリトンサックス)
2000年


★★★★
チェロでははなく、バリトンサックスによる無伴奏チェロソナタ。
音域の低さがチェロの音色と似ているので、違和感はないし、
呼吸のつまりは多少あるものの、無理を感じさせない演奏だった。
双方の魅力が合わさっていて、
ただチェロを、バリトンサックスに置き換えただけになっていないのも高評価。
1000円以下で手に入る値段の安さもあって★は四つ。


ヤーノシュ・シュタルケル
1963〜1965年


★★★★★
SACD版。
4度無伴奏チェロ組曲全曲の録音を残したシュタルケルの2度目の全集。
とても渋いです。ムダな味付けのない誠実で強固な響きがたまらない。
音質もグッド。



モドル

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